廃棄物選別施設をまるごと設計・運営し、リサイクルの経済構造そのものを変える
長年にわたり、アメリカのリサイクル率は約32%にとどまり、この15年間ほぼ横ばいの状態が続いている。アルミ缶で約43%、ガラスで約31%、プラスチックに至ってはわずか5%しかリサイクルされておらず、背景にあるのは選別コストの高さという構造的な問題である。リサイクル施設(MRF:資源回収施設)では、コンベア上を流れる廃棄物を作業員が目視で判別し、手作業で仕分けるのが一般的だった。この作業は過酷で、作業員の離職率は3か月で約50%に達するとされる。人が入れ替わるたびに教育コストが発生し、選別の精度にもばらつきが生じる。1トンあたりの処理コストは100〜120ドルであり、結果として「リサイクルするより埋め立てた方が安い」という経済構造が定着していた。
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