Bizgram

© 2021 図解総研

有限会社ビッグイシュー日本

ビッグイシュー

ホームレスの自立を応援するための雑誌

基本情報

企業名
有限会社ビッグイシュー日本
公式サイト
https://www.bigissue.jp/

逆説の構造

  1. 起点
    ホームレス支援
  2. 定説
    寄付や物品による支援
  3. 逆説
    自立を促すための仕事の提供による支援

ビジネルモデルの解説

寄付や施しに頼らない支援ビジネス

 「ビッグイシュー」は、ホームレス(路上生活者)の自立を応援する目的でつくられた雑誌。イギリスを発祥とし、日本を含む世界各地で販売されている。  ホームレスは路上などで雑誌を手売りするという役割を担い、売上の一部が取り分となる。1冊あたりの額は小さいけれども、取次(書籍・雑誌の問屋)を介さないため、通常より多い50%もの取り分が販売者に返ってくる仕組みになっている。現在は1冊350円で販売されていて、そのうち180円がホームレスの収入になる(2020年4月から金額が改訂され、1冊450円、そのうち230円が収入)。2018年4月時点では、795万冊が販売され、11億円以上もの金額が販売者であるホームレスに提供されているというからすごい。  このモデルがすごいのは、ホームレスを救うために寄付や施しをするのではなく、あくまでビジネスの協力者としたところ。僕たちは社会的弱者に対して「助けてあげる」という感情を持ってしまいがちだが、ビッグイシューではホームレス自身が仕入れて自分で販売する。つまり自助による経済的自立を実現している。販売ルートに関しても、普通のビジネスではできるだけ増やすのが王道だけれど、「ホームレスを援助する」という目的を達成するため、販売できるのはホームレスに限られている。  日本版ビッグイシューの創刊者は、創刊の際に周囲の大反対にあったそうだ。そうした障害を乗り越えてきたパッションにも感動する。ただ、ここ10年で路上生活者は1万8564人(2007年)から5534人(2017年)へと7割減り、同時に販売者の数も3割ほど減ったという。「ホームレスが減る」こと自体はこれまでの活動の成果でもあるので、これを彼らは「ビッグイシューのジレンマ」と呼んでいるそう。  一方、最後の販売者が卒業するまで安定的に雑誌を発行できるよう、販売者がいない地域の読者に向けて定期購読制度をはじめており、2019年3月までに1000人、いずれは3000人を目標に定期購読者を募っている。

情報は古くなっている場合があります。不備があった場合は、お手数ですが「修正を提案する」からご報告お願いします。

あなたの事業をBizgramに掲載しませんか?

あなたの会社の事業についてビジネスモデル図解にして多くの人に見てもらいませんか?お気軽に、お問い合わせからご連絡ください!