組合員の出資金が堅実な経営基盤に
パルシステムは、環境に配慮した商品、農薬や添加物をできる限り使わない商品などを取り揃えている宅配サービスだ。宅配カタログから商品を選んで注文すると、週に一度、食材や日用品が届く。首都圏を中心に、約160万世帯が利用している。
産直を大事なテーマとしており、380以上の産直協定を結んだ産地とだけ取引を行い、生産者と消費者の対等な関係づくりに取り組みを推進。産地を確認し合う公開確認会や、生産者と消費者が話し合う協議会、産地ツアーなども開催している。
大きな特徴は、消費生活協同組合(生協)という非営利の協同組織が運営している点だ。パルシステムのサービスを利用するには、まず組合に加入する必要がある。生協の組合員は出資、利用、運営が一体となっており、加入に際して組合員は一口1,000円の出資金を支払う。
出資金は、商品の調達や設備、資材の購入などの運営に利用され、生協の経営基盤を堅実なものにしている。加入時の出資金とは別に任意で増資もできるようになっている。年間の事業運営から出た利益は、出資額に応じて還元。加入時の出資金、積立した出資金は、生協を退会する場合には返還される。
組合員は、利用者であり、出資者であると同時に、運営者でもある。そのため、組合員の中には、新商品開発等に参加する人もいる。自分たちがほしい商品を、自分たちで作り出すことができるという点でも、関係者の利益最大化に向けて活動しやすい仕組みといえる。