人・動物・地球環境に負荷の少ないビジネス
人気のお菓子はインターネットで販売を開始した直後に完売してしまう。美味しいお菓子はいつの時代も人気だ。お菓子が人にとって良いだけでなく、原材料を生み出す動物や、地球環境にとっても良い状態をつくろうと目指しているのが、ユートピアアグリカルチャーだ。
ユートピアアグリカルチャーは、「GRAZE EXPERIMENTS」をテーマに、美味しいお菓子作りのために美味しい原材料を追求した結果たどり着き、放牧による牛乳作りに挑戦している。この牛乳を使って、「チーズワンダー」などのお菓子をつくり、1箱6個入り2,980円で販売している。
同社は、お菓子の製造と同時に材料として使う牛乳のためにカーボン・オフセットを目指す放牧形式の牧場を自社運営している。牛乳やバターは、お菓子屋が最もよく使う原材料。これらをこだわって作ろうとした際、牧場運営を目指すことは自然の流れだったという。
牧場運営についてリサーチしていく中で、牛の健康や地球環境への影響を無視できないことを知っていった。その結果、生まれたのが放牧形式の牧場だった。
ただ、牧場を運営するだけでなく、大学との共同研究を進めている。エサ、牛、糞、土壌において栄養素である窒素がどのように循環しているかを把握し、牧場で発散されるCO2やメタンガスなどの温室効果ガスの地中吸収量を把握するのが研究の目的だ。
動物にとっても、環境にとっても良い状態で材料をこだわってつくり、美味しいお菓子をつくる。そのための仕組みをつくっている。
人間にとって、お菓子は食べなくてもよいもの。それでも、お菓子は食べたくなる。だからこそ、地球環境に悪影響をもたらさずに心から楽しめる、本当に美味しいお菓子作りを目指すというユートピアアグリカルチャーのビジネスモデルから学ぶことは多い。