特許で技術的な強みを守り、事業を成長
ビジネスを成長させる上で、いかにして他社との競争は避けて通れない。シンプルな商品であれば、模倣されてしまう危険性もある。そうならないよう、いかに技術を守るかというのも重要だ。ステーショナリーカンパニーのプラス株式会社が開発した「フィットカットカーブ」は、軽い切れ味が特長のハサミ。同社が独自に開発した「ベルヌーイカーブ刃」は、常に最適な刃の開き角度を保ち、刃の根元から刃先までどの位置で切っても切りやすい。2012年1月の発売から人気を集め、様々なデザイン賞も受賞。
「ベルヌーイカーブ刃」を用いて、顧客のニーズに応えたラインナップの拡充も行い、料理ハサミ、万能ハサミ、携帯ハサミなどを展開。全国の文具店や量販店、Amazonや楽天市場といったインターネット通販を行い、2023年3月時点でシリーズ累計4,200万本以上の売上を突破している。
これだけヒットすれば、他社も似た形式のはさみを販売したくなるはずだ。だが、同社はフィットカットカーブのハサミについての特許を出願。特許による防衛を行い、他社の追従を阻止している。
どれだけ良い技術を作り出し、顧客のニーズに応えられたとしても、すぐに他社に模倣されてしまっては、事業活動の継続が困難になってしまう。知財戦略をとることで、技術を守り、競争優位を確立していくことができる。フィットカットカーブの事例は、その大切さと有用性を教えてくれる。