気に入ればそのまま購入できるサブスク・レンタルサービス
Rentioは、家電やカメラ、生活用品、アウトドア用品など、幅広い製品を、気軽にレンタルできるサブスクサービスだ。6800種類以上のアイテムがあり、月間14万人が利用し、ユーザーから高い評価を得ている。Rentioは「新しい消費行動をつくる」というミッションを掲げており、家電を購入する前に実際に試すことができる仕組みを提供したことで、ユーザーは試してみて本当に必要だと感じた場合に、借りていた商品をそのまま購入することができる。
Rentioの成長を支えているのは、ユーザー満足度を重視したサービスの提供にある。例えば、レンタル料金の総額がその製品の金額を超えた場合、その製品を顧客に引き渡すという仕組みを導入した。ビジネス上はそのままレンタルし続けてもらった方が収益性は高いが、顧客の満足を優先する姿勢をつらぬくことで、新規の利用者やリピーターの獲得に繋げている。
さらに、返却プロセスにおけるUXもこだわっており、顧客はレンタル終了後も簡単に返却手続きを行えるようになっている。例えば、返却時に必要な伝票や段ボールを止めるテープを同梱していたり、返送のしやすさに特化したオリジナルのダンボールも作成している。また注文履歴から「返却する」ボタンを押すと、QRコードが発行され、コンビニで簡単に返送ができるようになっている。この利便性が、レンタル体験をスムーズにし、高いユーザー評価に繋がっている。
料金プランとしては、ワンタイムプランと月額制プランの2つの種類を設けている。、ワンタイムプランは、特定の日数だけ製品をレンタルできるプランで、購入前に試したい人やイベントや旅行など短期間だけ必要な場合に利用されることが多い。月額制プランは、定額料金で長期的に製品をレンタルできるサブスクリプション型のプランで、シーズンごとに必要になるものや、お試しで実際の生活に導入して使い続けてみたい場合に利用される。どちらの料金プランも往復の送料は無料となっている。
また、Rentioは「自社在庫型」と「委託在庫型」の二つの出品形式を採用している。自社在庫型では、Rentioが製品を自ら購入し、ユーザーに貸し出す。この場合、レンタル料から送料などの諸経費を差し引いた残りがRentioの収益となる。委託在庫型では、メーカーから商品を預かり、ユーザーに貸し出す。この場合、レンタル売上から得られる収益をメーカーとレベニューシェアし、送料などの諸経費を差し引いた残りがRentioの収益となる。
Rentioはメーカーとの取り組みも積極的に行っており、一部のメーカーは公式ECサイトで製品の購入ボタンの下に「レンタルボタン」を設置し、Rentioの製品ページに直接リンクさせ、消費者が購入前に製品を試せる環境を提供している。
また、レンタル後に製品を「購入しなかった人」を対象にしたアンケートサービス「Rentio Survey」も展開しており、購入しなかった理由を把握することができる。これにより、製品の改善点や、マーケティングとしてアピールポイントの修正を行うことができる。
Rentioは、「新しい消費行動をつくる」というミッションを掲げ、購入前に試すという選択肢を提供することで、消費者は無駄な購入を避け、必要なものだけを選べる新しい消費の形を作り出している。この仕組みが広く普及することで持続可能な社会の実現にも貢献するだろう。